「珈琲は生鮮食品です。鮮度が命!」 こんなフレーズを聞いたこと、ないですか? 同業者の方にケンカを売るつもりはまったく無いですが、これ、「嘘」だと思うんです。 いや、「嘘」は言いすぎですね。ごめんなさい。いや、ほんと、怒らないでください。でも、真実じゃないのは、業界の方ならよくご存知のはずですよね? 提案なんですけど、この「珈琲業界の嘘」、そろそろやめにしませんか? 珈琲は腐らない「生鮮食品」って聞くと一般の方は、鮮魚とか牛乳とかを連想されるんじゃないでしょうか。常温に置いておくと数日で異臭を放つこともあるそれらの「生鮮食品」と、同じ形容詞で珈琲を飾るのは、お客様に対して不誠実だと思うんです。 たしかに焙煎した珈琲豆は劣化します。でもそれは本当にゆっくりとしたスピードでしか進まないんです。イメージとして近いのは、ソーセージなどの燻製食品か、鰹節などの乾物です。 焙煎と劣化珈琲豆は生豆(なま