北海道のヒグマは、8月終わりにはもう冬毛に生え替わって冬支度を始めるそうです。寒くなってくると、シャベルのような爪でガシガシ掘った穴に おしりをはめて寝ていたりしますが、雪を合図に、全身仕様に改築します。体からぽっぽと湯気を出し、一心不乱に3時間くらいかけて掘った穴の内部は、壁を塗ったように丁寧な仕上がり。ただし、自分で掘らないで適当な穴をみつけてこもるクマもいるようです。 実りの秋に、山のドングリ・小桑・ヤマブドウなどの木の実をどんどん食べ、フンもいっぱいします。このフンは、ブドウや小桑のジャムに似てワインのようないい匂いがするのだそうです。こうして毛皮の下には、7〜8センチもの脂肪が蓄えられました! いよいよ12月。 ササ薮の中で、クマザサの茎を噛み切っては穴の入り口に積み上げ、それを穴に敷いてふとんを作るクマ。同時に、せっせと食べます。冬ごもり前に高カロリー・高タンパクのものをお腹い