アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマ)は、俗に “しぼうのかたまり”などと呼ばれることもありますが、実は本当の脂肪の塊ではありません。皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってできた腫瘍(正しくは嚢腫といいます)の総称です。ですから、本当に脂肪細胞が増殖してできた良性腫瘍の脂肪腫とは全く異なるものです。アテロームはわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多い皮膚腫瘍です。良性の腫瘍ですが、ときに炎症を起こして腫れることがありますし、似て非なる腫瘍もたくさんありますので、このQ&Aを読んでアテロームについての正しい知識を身につけて下さい。しかし、皮膚腫瘍の自己診断は非常に危険です。皮膚科専門医の診察を受けていない方は、是非最寄りの皮膚科専門医を受診して、診断・治療について相談して下さい。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く