公共図書館の評価基準が必要です 2017.5.10 薬袋秀樹 1.公共図書館の評価基準が必要です 指定管理者制度や個々の指定管理の図書館を批判する意見があります。これは、図 書館のあるべき姿を明らかにし、図書館を適切な方向へ導く上で、大変貴重で重要な 取り組みです。しかし、その根本となる「評価基準」はあるのでしょうか。 現在の日本の公共図書館の最大の弱点は、「公共図書館で共通して用いることがで きる評価基準」がないことだと思います。このため、利用者やマスコミ関係者等の外 部の人が評価する手段がなく、図書館間の比較ができません。基本は自己評価ですか ら、どの図書館もそれなりに評価されています。 図書館サービスの質・多様性・継続性を評価する、共通して利用できる「評価基準」 があれば、それが公開されていれば、利用者による評価によって、質の低い図書館は 自ずと明らかになり、徐々に淘汰されていくはず