北朝鮮による日本人拉致事件をめぐり、日朝非公式折衝で北朝鮮側とのパイプ役となっていたフリージャーナリスト、若宮清容疑者(61)が警視庁世田谷署に住居侵入容疑で逮捕されていたことが1日、分かった。 調べでは、若宮容疑者は7月20日午前5時ごろ、世田谷区内の女性(30)のマンションに無断で立ち入った疑い。その際、玄関や郵便受けに汚物をまいたという。 女性からの被害届を受け、同署が9月25日に逮捕した。若宮容疑者は女性に交際を申し込んで断られており、ストーカー行為の疑いもあるとみて調べている。 若宮容疑者は調べに黙秘しているという。 若宮容疑者は銀行の会長秘書などを経てジャーナリストになった。マニラ空港で暗殺されたフィリピンの元上院議員、ベニグノ・アキノ氏や韓国の金泳三元大統領らと親交を結ぶなどの人脈を持つ。平成5年に日本新党(当時)から、8年に民主党から衆院選に立候補し、いずれも落選した。