最近では、テレビ番組でよく紹介されるようになったため、片づけが絶望的にできない人たちがたくさんいることが、一般にもよく知られるようになってきました。私が直接に聞いた中でも、たとえば、玄関のドアが3分の1しか開かない状態になっているとか、部屋に物が山積みになっているため、電気をつけても暗いとか、生ゴミすら捨てられないために、女性なのに調理を全くしないとか、流し台の前にたくさんの荷物が置かれているので、蛇口に手が届かないとか、部屋が荷物で埋まっているために、車の中で寝ているとかのひどい例があります。 そのため、さすがに困って、業者を呼んで片づけてもらった人たちもいます。しかし、本人が変身しない限り、数週間もすればほとんど元に戻ってしまいます。それは、もちろん、片づけ自体に抵抗が働いているためです。私がこれまで聞いた限りでは、男女を問わず、家事で一番簡単なのは洗濯のようです。それは、全自動になっ
日常生活の中で見られる抵抗や反応 1 “青木まりこ現象” “青木まりこ現象” のふしぎ 最近、“青木まりこ現象” として知られるようになった現象があります。2003年11月発行の『AERA』誌に掲載された記事(吉岡、2003年)によると、これは、青木まりこという女性が、1985年にある雑誌に投書したことから命名されたもので、書店に長時間いると便意を催すという現象を指すのだそうです。これは、私の言う反応(「私の心理療法についての簡単な説明」中の「反応」の項を参照のこと)が日常生活の中で起こる実例として、比較的わかりやすいものです。このような現象が一般に知られるようになったことは、非常に大きな意味を持っていると思います。これらは、人間の心の本質を突き止めるための有力なヒントになるからです。 この症状は、書店ばかりでなく図書館でもごくふつうに見られるもので、現象としては少しも珍しくありません。し
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