中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 ずっと昔の話になりますが、確か、NHKで、作家の村上龍さんが司会になり、「日本の教育の将来やあり方」について、教育学者、教育評論家をたくさん招いて、議論するという番組があったと記憶しています。 番組のあいだ中、様々な教育学者、教育評論家が 「日本の教育とは○○べきだ」 「日本の教育現場は~なべきだ」 「日本の教師は~であるべきだ」 という当為(べき論)を闘わせていました。ロジカルに、かつ、雄弁に、それぞれの立場から、「日本の教育は~すべき」を闘わせていました。 それはそれで面白かったのですけれども、この番組の「最高の瞬間」は、一番最後に仕組まれていました。 村上龍さんが、一番最後にこういう問いかけをしたのですね。