ロード二日目は日本文学協会でのシンポジウム「言葉の力」。 会場が学士会館のお向かいの共立女子大。昼まで寝ていても間に合うというグッドロケーションである。 それでも打ち合わせ時間に遅刻(ありがちなことである)。 司会の須貝千里先生、丹藤博文先生、パネリストの馬場重行先生、横山信幸先生とお昼を食べ食べご挨拶。 シンポジウムは1時半から5時まで、なんと3時間半一本勝負という長丁場である。 主題はどのようにして文学テクストのうちに棲まう「他者」をして語らしめるか、というたいへんにヘビーなものであった。 これはびっくり。 私の知らないうちに、日本の文学研究は「主体が語る」という近代主義のパラダイムから「他者が語る」というポスト・モダンのパラダイムにしっかり移動中のようである。 しかし、「どのようにして他者をして語らしめるか」という問題の立て方にはいまだ「主体性」のシッポが覗いている。 「主体性なんか