ダーウィンの進化論を揶揄するカリカチュア。(アンドレ・ジル画、1878年) カリカチュア(英・仏: caricature、伊: caricatura、独: Karikatur)とは、人物の性格や特徴を際立たせるために(しばしばグロテスクな)誇張や歪曲を施した人物画(似顔絵)のこと[1]。 滑稽や風刺の効果を狙って描かれるため、現在ではしばしば戯画、漫画、風刺画などと訳されまた同一視されるが、もともとは16世紀イタリアに出現したと考えられる(上のような)技法・画風を指して使われた言葉である(イタリア語で「荷を背負わす」「誇張する」を意味するcaricareが語源[1])。したがって本来は必ずしも風刺を含意するものではなく[2]、また写実に徹した風刺画などはこの意味ではカリカチュアではない[3]。 多くは絵画・イラストレーションなどグラフィックな形式において用いられるが、同種類の文学的な表現に