「目標を明確に」はマネジメントの合言葉の1つだ。しかしトップダウンによる詳細な計画の提示には、担当チームの創造性を抑制するという一面もある。 1942年8月、バーナード・モントゴメリー陸軍大将はイギリス第8軍の司令官として北アフリカ戦線に到着した。赴任後数日以内に、彼は上級士官たちの交代人事に着手する。新たに任命された軍団長の1人にブライアン・ホロックスがいた。彼は1940年にフランス戦線で歩兵大隊の隊長としてモントゴメリーの下で働き、その後すぐに師団長に昇進していた(師団は軍団の下位)。 モントゴメリーはホロックスに、ロンメル率いるドイツ・イタリア枢軸軍の最後の攻撃を阻止する任務を与えた(アラム・ハルファの戦いとして知られる)。イギリス軍の防衛は持ちこたえ、ロンメルは撤退を余儀なくされた。ホロックスは当然ながら自分の功績に満足していたが、そこに第8軍本部から連絡将校がモントゴメリーの書簡
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