日本銀行政策委員会審議委員 原田 泰 2017年6月29日 全文 [PDF 418KB] 図表 [PDF 82KB] はじめに 日本銀行は、2%の物価目標の達成を目指して大胆な金融緩和政策を行っているが、これには根強い批判がある。その中には、1)債券市場の価格発見機能を阻害する、2)金利を低位に押さえつけることで、債券市場を歪め、長期的に過度のインフレをもたらす、3)イールドカーブのフラット化をもたらして、国内投資機会を喪失させ、邦銀の外貨調達コストを上昇させる、4)国債市場を不安定にして金利急騰リスクを高める、5)そもそも、金融緩和によって生じる低金利は、将来の需要を前倒しするだけで、現在と将来の生産を拡大するものではない、などという批判的な議論がある。以下、これらの議論について検討したい1。 本稿は筆者個人の見解を示すもので日本銀行の見解を示すものではない。 他にも関連して、金融緩和を
6月29日、日銀の原田泰審議委員(写真)は、都内での講演で、ナチス・ドイツ総統だったヒトラーが「正しい財政・金融政策をしてしまったことで、かえって世界が悪くなった」と述べた。写真は日銀で2015年3月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino) [東京 29日 ロイター] - 日銀の原田泰審議委員は29日、都内での講演で、ナチス・ドイツ総統だったヒトラーが「正しい財政・金融政策をしてしまったことで、かえって世界が悪くなった」と述べた。 原田審議委員は、1929年の世界大恐慌後の欧米の財政・金融政策に言及。「ケインズは財政・金融両面の政策が必要と言った。1930年代からそう述べていたが、景気刺激策が実際、取られたのは遅かった」と述べた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く