広島の銘菓といえばもみじ饅頭。80年代にはB&Bの「もみじまんじゅう!」ネタで一気に知名度が増した、全国的にも知られたお菓子である。 そんなもみじ饅頭の老舗(株)にしき堂から去年の春発売された「生もみじ」をみなさんご存知だろうか? 今やもみじ饅頭を凌ぐ大ヒット商品になっているのだそう。 “生”というだけに、生どらみたいに生クリームが入っているのか? いやいや、生キャラメルのようなとろけるように柔らかさなのか? 実際に食べてみたところ、生地がものすごくモチモチしている。生焼けではなく、全く違う生地なのだ。 中身はもみじ饅頭と同じ餡子だが、カステラ生地で和洋折衷なもみじ饅頭と違い、上品な正統派和菓子の味わいである。 この生もみじはどのようにして生まれたのか。(株)にしき堂に話を伺った。 「もみじ饅頭との違いは、カステラ饅頭ではなくて、お餅を使用した生菓子ということです」 このモチモチした食感は