つらつらと書きかけ。 欲望が薄いほうだとは思わないおれが結局のところ多くを望もうとしないのは、欲望よりもめんどくささが上回っているからだと思う。フラットに欲しいか欲しくないかっていわれれば欲しいけど、ちょっとでもめんどくさいことは一切やる気がないので、めんどくさい→どうでもいい→二度寝、という自殺しない回路がドライブしておれの自意識を平穏に保ちつづける。昔から自分以外の誰かになりたいと思ったことがなかった。誰かのようになりたいというひとに共感したこともない。唯我独尊といわれることもあるがそれは違うと思う。べつに自分が尊いわけではない。生まれる先を選べたわけではない。想像力が足りなかっただけかもしれないが、だとすればおれは幸運だったのだと思える。大きな成功も挫折もなく凡庸に生きている。 自分の欲望の身の丈に合うだけの力がない場合、常に不満が生じて人間は苦しい。あれが欲しいああなりない、だが手