[ Guide ] [ Library ] [ BBS ] [ 吉増詩(2) (3) ] 朝狂って 燃える 海の恒星 今朝も道玄坂をおりて 花・乱調子 落下体 波のり神統記 吉増剛造集 (1) 編者註:ルビは[ ]内に記載し、傍点は下線とする up 朝狂って ぼくは詩を書く 第一行目を書く 彫刻刀が、朝狂って、立ち上がる それがぼくの正義だ! 朝焼けや乳房が美しいとはかぎらない 美が第一とはかぎらない 全音楽はウソッぱちだ! ああ なによりも、花という、花を閉鎖して、転落することだ! 一九六六年九月二十四日朝 ぼくは親しい友人に手紙を書いた 原罪について 完全犯罪と知識の絶滅法について アア コレワ なんという、薄紅色の掌にころがる水滴 珈琲皿ニ映ル乳房ヨ! 転落デキナイヨー! 剣の上をツツッと走ったが、消えないぞ世界! up 燃える 黄金の太刀が太陽を直視する ああ 恒