「倒錯」という言葉を何かいいことのように思って、安易にすぐ使ってしまう人が苦手です。いったい、きみたちは、社会的規範というものをどう思っているのか。そして、きみたちの信じ込んでいる規範が、どれほどたいしたものだというのか。 ありていに言って、ださいです。 何か人とはちがう(と自分が信じる)ことをして、「私ってば倒錯してるのー、えっへん☆」と得意になっちゃう人というのは、スカート丈を校則より短くして「私ってば反抗してるのー、えっへん☆」と得意になってる中学生と変わりません。ありていに言って、ださいです。なぜ、ださいのか。それは、そういう人たちは、反逆してるはずの規範を、実はがっちがっちに信奉しているからです。 スカート丈を短くして「反抗してるぜ」と自分に酔うためには、まず、「スカート丈は○○cmであらねばならぬ」というルールを内面化する必要があります。「何cmが正しいんだっけ? 忘れた」とぼ