列車の車体には「キハ201」とか「クハ204」などのカタカナと数字からなる記号が書いてある。「キ」は気動車,「ク」は「くっつく」の意味だという。 列車の車体に書いてある記号には,もちろん意味がある。自動車の登録番号には「ち」とか「ね」などのひらがなが書いてある。列車には「キ」や「モ」などのカタカナが書いてある。自動車の場合はおそらくナンバーの種類を増やすことに重点が置かれているように思えるのに対し,列車の車体ナンバーは車両の形式を表わすことが目的である。 「モハ204-220」の「モ」は「電気モーター」の「モ」,「ハ」は普通車の客車であることを示している。もともとは客車の等級によって順にイロハをつけていたので,それの名残である。「イ」は一等車,「ロ」は二等車,「ハ」は三等車だった。現在では一等車はなく,二等車はグリーン車の意味になっている。