地盤沈下のため店全体が傾き、知る人ぞ知る観光スポットになっていた和歌山市のラーメン店が来月、傾いていない新しい店舗に移転することになりました。店主は「まっすぐに営業していきたい」と意気込んでいます。 やむをえず、どんぶりが水平になるよう、カウンターに「平板(たいらいた)」という特製の台を載せるなど、工夫を凝らして営業を続けたところ、いつしか“傾いたラーメン店”として人気を集め、県外からも客が訪れる観光スポットになりました。 しかし、傾いた店舗も老朽化が進み、店主の豊田二郎さん(79)は、とうとう、1キロほど離れた場所に店を移転することを決断しました。新しい店舗は来月1日のオープンに向けて、工事が進められています。傾きはなく、まっすぐに建てられています。 豊田さんは「本当に苦しい決断だった。平らな場所でのラーメン作りに不安もあるが、まっすぐな場所で、まっすぐに営業していきたい」と意気込んでい