箱根温泉供給(箱根町仙石原)は、大涌谷の源泉に新型コロナウイルスを不活化する効果があるという調査結果を発表した。会社のホームページで結果を公開している。(西岡聖雄) 源泉は大涌谷の噴気地帯にあり、蒸気井(じょうきせい)という温泉井戸で火山蒸気に地下水を混ぜて温泉を造り、仙石原や強羅地区の宿泊施設、個人宅へ供給している。 同社によると、群馬大発のベンチャー企業「グッドアイ」(群馬県桐生市)に調査を依頼。成分が少し異なる源泉三カ所の温泉水と水道水にコロナウイルスの溶液を一分間入れ比較。水道水の数値はあまり減らなかったが、三カ所の温泉水はいずれも90%以上のウイルスが不活化し、ウイルスの数値は十二分の一〜二十五分の一以下に減少したという。