オミクロン株の急拡大で、新型コロナ患者の病床が拡大されてきた一方で、「一般の救急医療に使うベッドが不足する影響が出始めている」 救急医療の現場からはこうした訴えも聞かれます。 東京・八王子市にある「清智会記念病院」は、救急医療を中心に行っていて、177床ある病床のうち、ふだんは15床ほどを救急患者の受け入れのために空けています。 しかし、オミクロン株が一気に広がった今月に入って、一般の救急患者の受け入れが集中し、ここ数日、ベッドはほぼ満床の状態が続いています。 それは、なぜなのか。 救急患者の治療を行う、横山智仁医師は、周辺の病院が都の要請を受けて一般の病床を減らしてコロナ専用病床を増やしたことから、横山医師の病院に救急患者が集中したといいます。 このため、救急隊から要請が来ても断らざるをえないケースも出ているということです。 また、ふだんは治療を終えて回復に向かっている患者を別の病院に転