中国自動車部品大手の万向集団と米エナワンが合弁を設立。中国でバスなど大型車向けにリチウムイオン電池を供給する。世界2大市場の米中連携で、日本勢も安穏としていられない。 電池事業を巡り、米中が急接近している。中国の電池大手で、自動車の製造販売も手がけるBYDに2008年、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が投資したことは記憶に新しい。今年5月27日には、中国の自動車部品最大手の万向集団と、米リチウムイオン電池メーカーであるエナデルの親会社エナワンが中国・杭州で自動車向け電池及び電池システムの製造販売を手がける合弁会社を設立すると発表した。 「十城千両」計画で需要は急拡大 中国政府は今年1月、中大型都市の市内バスやスクールバス、タクシー、郵便関連といった公共機関の車両1000台をEV(電気自動車)やハイブリッド車にし、2012年までに新車販売の10%をエコカーにするプロジェクト「十城千両(