トップ > 科学 > 記事一覧 > 記事 【科学】 <サイエンスリポート>ミドリムシは資源 2010年3月9日 「いただきます」。私の今日のランチは、二十五億匹のミドリムシ。日本科学未来館では、ミドリムシをふんだんに練りこんだパンやクッキーを販売中です。 ムシといっても昆虫ではなく、池や田んぼにすむ単細胞生物で、べん毛をせわしなく動かし泳ぎ回ります。実は栄養のバランスが抜群で、人類の食糧危機だけでなく、地球温暖化やエネルギー問題の切り札にもなると期待されています。 ミドリムシを食品化したベンチャー「ユーグレナ」(本店・東京都文京区)。ユーグレナはミドリムシの学名です。社長の出雲充さんは、農学部の大学生だった十年前からミドリムシに注目していました。 「きっかけは初の海外旅行で訪れたバングラデシュ。ビタミンなどが足りず、体の不調を訴える人が多かった。帰国後、大学の授業でミドリムシがビタミンやミ