保健所などに収容された犬猫のうち命を取り留めるのは1割強。多くは殺処分される。07年度は全国で約30万匹が殺された――。府動物愛護推進員の宇治あけみさん(51)=茨木市=らが、愛護団体などを通じて家庭に迎え入れられ、新たな生活を送っている犬や猫の姿を紹介する写真展「命を救ってくれてありがとう」を29日から茨木市立中央図書館で開く。20日からは動物愛護週間。 展示されるのは約40点。どれも犬や猫が幸せいっぱいの様子で写っている。 府が昨年1千人に実施したアンケートによると、犬や猫を飼っている人のうち、「保健所などに引き取られた動物を譲り受けた」との回答は1・6%だった。宇治さんは「お金を出さなくても、命を救える方法がある。ペットショップ以外にも出会いの選択肢があることを知ってほしい」。その上で「今は動物の寿命も延びている。その子の一生を責任持って引き受けられるのか、厳しく自問してから