INAX広報室に、球場全体のトイレを請け負った場合どれほどの資金がかかるのか問い合わせてみると、「この件(球団買収)に関しては、住生活グループで進めていることなので、こちらではお答えしかねます。申し訳ありませんが、球場といわれましても、トイレの数や選ばれるタイプによって変わってくるので、一概には申し上げられません」と丁寧な受け答えだった。 ちなみに、もともとタイルのメーカーとして出発したINAXは、TOTOと同じ「森村グループ」に属していたが、徐々に競合するようになり、2001年にアルミサッシなどの建材メーカー「トステム」と経営統合したのを機に、森村グループから離脱している。現在、トイレなどの衛生陶器はおおむね、TOTOが60%、INAXが30%のシェアを誇る業界2強である。 横浜スタジアムは、球団から球場使用料として入場料収入の25%(最近は年間約8億円)の支払いをうけた上、看板広告料や