2009年10月19日発行のタイム誌[米国版]の見出しに、次のような見出しが躍った。「401(k)のやめ時は今……その理由とは?」表紙には、タイタニック号のように沈没していく401(k)の文字が不気味に描かれていた。 とくに、確定拠出年金401(k)に加入している皆さんには、このコラムを最後まで読まれることをお勧めする。私が心配しているのは、この年金プランの持つ欠陥が、7500万人のベビーブーマー世代の第一陣が引退するとき、彼らを悲劇の渦に巻き込み、史上最大の株式市場の暴落を引き起こすのではないかということだ。 401(k)には明らかな問題がいくつもあるにもかかわらず、マスメディアで人気の金融の専門家たちは、あいもかわらずこの年金プランの恩恵をしつこく売り込んでいる。タイム誌がこの記事を載せた同じ月に、雑誌『モア』で人気の金融ジャーナリストのジーン・チャッツキーが、高金利のクレジットカード