ATP(社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟)では、関西テレビ製作の全国ネット番組「発掘!あるある大事典II」で捏造とされる事件が発覚したことに関連して、会員社全社を対象に「緊急アンケート調査」を実施しました。ここにその結果を集約し、この事件をどう捉えているのか、背景にはどのような実態があるのか、私たちはいま何をすべきなのかを明らかにします。 先に私たちは2月5日付「声明」で今回の事件の根幹には、事実を誤りなく伝えるというジャーナリストとしてのモラルの欠落を指摘しました。今回の「緊急アンケート」ではその背景にある構造的な問題を指摘しないわけには行きません。いまのテレビ制作条件には、基本的なスパン・人員を保障する予算的な裏づけを欠くケースが広範囲に存在し、制作者たちは放送局との関係において、きわめて弱い立場に立たされています。私たちはこうした基本的な保障なしに、視聴率競争が繰り広げられる