「昔からこんなに暑かったっけ…?」「気温38度って珍しかったよね?」 ことし7月、全国の平均気温はこの100年余りで最も高くなるなど、記録的な高温が続いています。なぜ猛暑が続くのか、地球温暖化との関連はあるのか。そして、猛暑による農産物への影響は出ているのか。猛暑の“実態”を探りました。 (千葉放送局記者・渡辺佑捺、木原規衣、金子ひとみ)
広島市が作成する平和教育の教材「ひろしま平和ノート」から「はだしのゲン」が削除され波紋が広がっています。学校での平和教育はいまどのような状況になっているのか知りたいと、NHKでは平和教育についてのアンケート調査を実施。すべての広島市立の小学校141校にアンケートを送付し、26校と無記名の学校の103人の教員から回答を得ました。その結果と教員たちへの取材から、平和教育の現在地を読み解きます。 (クローズアップ現代 取材班) (NHKが行ったアンケ―ト) 広島の平和教育 充足度は?難しさは? 広島市は平和教育を教育の原点、最重要課題と掲げています。10年前からは独自に平和教育プログラムをつくり、「ひろしま平和ノート」という副教材を使った教育を年間3時間、実践しています。プログラムが始まった背景には、広島市教育委員会が行った調査で、原爆投下の年や日時を正確に答えられる小学生が全体の33%にとどま
高齢者の “性” をテーマにした1本の映画が、全国79の映画館で上映されるまでに広がり静かな話題を呼んでいます。「年がいもなく」とタブー視され、超高齢化社会にも関わらずこれまでほとんど語られることのなかった高齢者の性。 「70代以上の男性の約8割はまだ性欲があって、異性とのスキンシップを求めているんですよ」(映画中の言葉) 取材を進めると、そこには性の問題にとどまらない、誰しもが抱える現代社会の病理がありました。 (「ニュースLIVE!ゆう5時」ディレクター 佐伯 桃子) コロナ禍に関わらず満席 映画『茶飲友達』 今年2月、渋谷のミニシアターである映画が公開されました。映画『茶飲友達』。舞台は、高齢者専門の売春クラブです。「茶飲友達、募集」という新聞の三行広告をみて連絡をしてきた高齢男性に、同世代の女性を派遣するビジネスを20代の若者がスタートしたことから、物語がはじまります。 「お客様に
東京23区で最も人口が多い東京・世田谷区。しょうしゃな住宅が建ち並び、「住みたい街ランキング」でも上位の常連ですが、実は空き家の数が全国一となっています。なぜこれほど空き家が広がっているのか…。取材班は現場に足を運びました。 (不動産のリアル取材班/記者 竹岡直幸) 訪れたのは世田谷区にある高級住宅地。居並ぶ住宅はどこも立派な門構えで、庭もよく手入れされていました。しかし、たった一本路地を入ると雰囲気が一変。木々がうっそうと繁り、住宅も人けがありません。 時折風が吹くと木々が「ざわざわ」と音を立て、カラスの鳴き声が響きます。まるで誰もいない森の中に迷い込んだようです。住宅のポストをみると、投函されたチラシであふれかえり、門には鎖がかけられていました。
相次ぐ物価高騰が家計を圧迫しています。ことし5月の消費者物価指数は、去年の同じ月より4.3%上昇し、約42年ぶりの高水準となり、1月から値上げが決まった品目は3万品目を超える見込みです。 一方で、その“しわ寄せ”を大きく受けている人たちがいます。生活困窮者や介護事業者、そして、持病のある人たちです。なんとか食費や電気代を節約しようとする中で、健康に影響が出たり、事業継続に支障が出たりしているのです。 物価高の陰で、いま起きている現実とは-。 (クローズアップ現代 取材班) 生活に困る人たちに忍び寄る“健康への影響” 山梨県南アルプス市にあるフードバンク山梨は、寄付で募った食料を生活に困る人たちに無償で提供しています。配るのはレトルトカレーや缶詰などの食料品、マスクや洗剤などの日用品です。 フードバンク山梨では、急速な物価高騰を受けて、ことし3月に「緊急食料支援」を実施し、その影響についてア
名古屋市中村区の公園に、ひときわ目立つ建物がある。 まるで古代ギリシャの神殿を思わせる荘厳なデザイン。 なぜ、公園に“神殿”が? その歴史を追ってみると、市民の暮らしのために奔走した1人の技術者の生涯にたどりついた。 (名古屋放送局 記者 豊嶋真太郎) 公園に現れた“神殿” きっかけは、視聴者から寄せられた投稿だった。 「名古屋市中村区に昔あった図書館は、とても変わった建物でした。調べてください」 いったいどのような建物だったのか。 今もその建物が残っているということで、6月下旬、実際に訪ねてみた。 地下鉄東山線「中村公園」駅を降りて、西に歩くこと15分。 緑あふれる公園の中に突然…。 巨大な建物が現れた。 中央に鎮座する太い筒状の構造と、それを囲むように並ぶ16本の円柱。 白一色の外観も相まって、かなり荘厳なオーラを放っている。 建物の管理者に尋ねてみると、1991年(平成3年)までは「
自転車や電動キックボード用のヘルメットで、製品安全協会の安全規格マークが表示されていない商品9点について、国民生活センターが安全性を確認するテストを行いました。その結果、すべての商品で衝撃を吸収する性能が協会の安全基準を大きく下回り、転倒時のけがを防げないおそれがあったということです。テストの動画も掲載しました。 改正道路交通法の施行に伴い、4月1日から年齢を問わず、自転車に乗るすべての人を対象にヘルメットの着用が努力義務になりました。 また7月1日から新たなルールが適用された電動キックボードについてもヘルメットの着用は自転車と同じく努力義務です。 自転車事故 ヘルメットなし致死率2.2倍 警察庁によりますと、おととしまでの5年間に起きた自転車の事故では、ヘルメットを着用していなかったケースが着用していたケースより致死率が2.2倍以上に上ったということです。警察庁は被害を軽減できるヘルメッ
次の衆議院選挙に向けて、日本維新の会の小選挙区の公認候補予定者となる支部長が100人を超えました。 日本維新の会は、次の衆議院選挙で野党第一党になることを目標に掲げ、全国に289ある小選挙区すべてに候補者を擁立したいとしています。 藤田幹事長は12日の記者会見で、次の衆議院選挙で、小選挙区の公認候補予定者となる支部長を新たに8人決定し、支部長の数が100人を超えて、合わせて104人になったと発表しました。 一方、野党第一党の立憲民主党の支部長は、現時点で151人となっています。 藤田氏は「われわれが掲げている野党第一党を目指すということは、立憲民主党を超えることなので、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)すればいい。候補者をしっかりと擁立し、選択肢を示すことに注力したい」と述べました。
スマホの地図アプリ、みなさん、日ごろ、どのくらい使っていますか? 私も取材する人との待ち合わせや移動先の食事、休日の買い物など使わない日はありません。 その地図について、何やら気になる情報をつかみました。 「便利なのに見られない」という地図が、この春誕生したというのです。 岩手生まれのこだわりマップとは。 (盛岡放送局記者 髙橋広行/ディレクター 石井正樹) ※放送動画はこの記事の一番下にあります 一目でわかる・・・けど 向かったのは、岩手県立博物館です。 その地図がこちら。 岩手県版 文化遺産防災マップ その名も「岩手県版 文化遺産防災マップ」です。 岩手県立博物館と県内33の自治体がオンライン上で運用していて、県内2400以上の文化財の所在地が、一目でわかるようになっています。 ですが、この地図、一般の人は見ることができません。 地図制作を手掛けた、専門学芸調査員の目時和哉さん(40)
若者たちが数学の能力を競う「国際数学オリンピック」。今年は20年ぶりの日本開催となり、112の国・地域から約600人が参加した大会は、7月12日に幕張メッセで閉会式・表彰式が開かれました。 日本代表として参加したのは、全国指折りの進学校に通う高校生6人。5連覇を目指す中国、前回2位の韓国などとしのぎを削りました。 結果はどうだったのか、どのような問題が出題されたのか、詳しくお伝えします。 (千葉放送局記者・渡辺佑捺) 日本代表は国別6位! 表彰式の様子 大会の結果、日本代表は181ポイントで国別で6位となり、前回の8位より順位を上げました。上位10チームは次の通りです。中国は5連覇を達成しました。()内は前回の順位です。 ●1位 中国(1位→) ●2位 アメリカ(3位↑) ●3位 韓国(2位↓) ●4位 ルーマニア(5位↑) ●5位 カナダ(14位↑) ●6位 日本(8位↑) ●7位 ベト
笑ってしまった。 合格でも変だが、「不合格」を碑にした人がいるとは。 いったいなぜこんなことをしたのか。 「松井元哉さん」にどうしても会いたい。私は、それまで職場には戻らないと宣言し、取材を始めた。 2023年7月6日「おばんですいわて」で放送 人気のない場所にぽつん インターネットの情報を頼りに、まずは現場へ。 岩手県南部、一関市の中心部から車で20分。人気のない道路脇の林の陰に、それはあった。 高さは1メートル、厚さは2センチほどで、ずいぶんスマートだ。 「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地」。 間違いない。黒地に、白い文字が目立つ。これを素直に信じれば、松井さんという人が、ここで、医師国家試験の不合格の知らせを受け取った、ということになる。 石碑は人気のない道路脇に建っていた 写真を撮っていると、林からガサガサと音がした。 まさか、松井さんにいきなり遭遇!? 石碑の
東京では、広さが50平方メートルほどの小規模な住宅が増え続けています。 都内に住みたいというニーズに応えて、もともと1つだった土地を複数に分割して建てられているこうした住宅。一方で、小規模な住宅ラッシュを規制する動きも。 都心の戸建てをめぐるリアルに迫りました。 (首都圏局/不動産のリアル取材班 記者 牧野慎太朗) 私たちが最近、分譲された小規模な戸建てがあると聞いて、訪れたのは江東区北砂です。 最寄り駅から徒歩10分ほどの住宅街の一角に、真新しい3階建ての住宅が3棟建てられていました。住宅を供給した会社によると、ここには古いアパートがあったそうですが、それを取り壊して、150平方メートルほどの敷地を3分割して分譲したそうです。 3分割した理由は、住宅の販売価格を抑えるためでした。 150平方メートルの土地のままだと、土地代だけで1億円を超えてしまいます。 そのため、1棟あたりの敷地面積を
暮らしに身近な疑問を徹底取材する「しらべてmeet!」。今回はみんな大好き(?)な新幹線の話題です。 私は半年ほど前から福島市に住んでいますが、JR福島駅の近くでとてつもなく大がかりな工事をしていることが気になっていました。どうやら「山形新幹線の新しい線路を造っている」そうで、休日に近くで工事のようすを眺めてみました。いくつもの線路に挟まれた小さなスペースで、巨大な鉄道の施設が造られていましたが、調べてみると実は新幹線では前例のない難しい工事だということが分かってきました。現場に立ち入ることが特別に許可され、カメラとともに取材へ向かいました。 (福島局・浦壁周平) 新幹線が分離・合流する特殊構造 JR福島駅は山形新幹線と東北新幹線の2つの路線が通っていて、それらが分岐・合流する起点となっています。東京方面に向かう上りの東北新幹線が仙台方向からホームに入ってきて、そのあとに到着した山形新幹線
「管理職になりたくない」と答えた人は77%にのぼります(民間企業のアンケート調査より)。「日本の管理職は罰ゲームのような状況。チームのなかでこぼれた仕事をやらなければならないし、部下の属性や価値観が多様化してコミュニケーションをとるのも相当難しくなっている」と専門家は指摘します。 どうすれば管理職の負担を減らすことができるのか。「管理職のポストをあえて廃止する」「孤立しがちな管理職が相談できる場所を作る」など、課題に向き合う現場に密着取材しました。 (首都圏局/ディレクター 梅本肇・高瀬杏・竹前麻里子) 密着 管理職の現状とは… 管理職の働き方に課題を抱え、改善に乗り出そうとしている企業が取材に応じました。自動車や新幹線などに使われる部品、ベアリングの大手メーカーです。 技術開発部門の課長職にあたる千布剛敏(ちふ・たけとし)さん(46歳)に密着取材させてもらいました。管理職になって4年。担
地球温暖化を背景に、海藻が少なくなり、元に戻らなくなる「磯焼け」が全国的に拡大。 ワカメなどの海藻の減少で、餌にしているアワビなどの漁獲量も激減。 海に大きな変化が起きています。 小田原市の海では、地元の漁業者たちが培養した海藻の苗を植え付けて、人工的に藻場を再生する取り組みを行っています。 現状と対策を追いました。 磯焼け 全国的に拡大 海底(写真はイメージです) 磯焼けが全国で拡大しています。 海藻が茂り、貝や魚の生育に欠かせない「藻場」は全国的に減少傾向です。 調査手法が異なるため正確な比較はできませんが、国や自治体が現地確認や衛星画像を解析して調べた結果、全国の藻場は ▼1989年度から1992年度にかけて実施された調査では20万1212ヘクタール。 ▼2018年度から2020年度にかけては16万4340ヘクタールと減少傾向にあります。 アワビの漁獲量10分の1に こうした磯焼けの
幼い子どもを中心に感染する「ヘルパンギーナ」と「RSウイルス感染症」の患者がこのところ増えています。東京都は手洗いやうがいなど感染予防の徹底を呼びかけています。 「ヘルパンギーナ」は夏場に流行し、38度を超える発熱や口やのどに水ぶくれができてのどが痛むのが特徴です。 東京都によりますと、このところ早いペースで増えていて、6月11日までの1週間に報告された患者数は979人で1医療機関あたりでは3.75人と、前の週の1.5倍になっているということです。 また、発熱や鼻水とせきの症状が特徴の「RSウイルス感染症」も1医療機関あたりの患者数が1.72人と前の週の1.2倍となっているということです。 都内クリニックの現状は? 東京・北区にある「いとう王子神谷内科外科クリニック」でも、5月後半から子どもを中心に感染する「ヘルパンギーナ」や「RSウイルス感染症」の患者が増えています。 このうち夏場を中心
「島根県唯一のデパートがなくなる」 65年余りの長きにわたって市民生活を支え、JR松江駅前のシンボルでもあった「一畑百貨店」が、2024年1月に閉店することが決まった。 全国で3例目の“デパートゼロ県”に… 浮き彫りになったのは、地方のデパートをめぐる苦境と悲哀だった。 (松江局 猪俣英俊、奥野葉月、堀場貴登、浅井和人、曽田幹広) 衝撃のニュースに島根が揺れた 6月13日夕方、情報が入った。 「あの一畑百貨店が閉店を決めた」 業績悪化は耳にしていたが、まさか、このタイミングで… すぐさま百貨店に電話取材をするも「まだ従業員にも知らせていないので…」とせわしなく回答があった。混乱を隠しきれない様子だった。 午後7時、岸田総理大臣の記者会見が生中継される最中、県域のニュース速報で一報を伝え、衝撃を拭えないまま、取材を進めた。 地域経済のリーダーだった半世紀 一畑百貨店は1958年、松江市に開店
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