このところ、Eメカについてのネガティブな面を書いた記事が続きましたので、タイトルのような質問が寄せられました。質問の意図は「Eメカが付いていると第3オクターブのG/Aトリルに不都合があるのはわかった。ではなぜ、ほとんどのフルートに、しかも100万円を超えるような高級フルートにまでEメカが付いているのだろうか?」ということだろうと私は解釈しました。 たしかにハンドメイドクラスになるとEメカはオプションとはいうものの、店頭にあるフルートのほとんどはEメカ付きです。というよりEメカなしのフルートはほとんど売れないんだとか…。レッスンプロ(こういう言い方が正しいかはわかりませんが)もEメカ付きを勧めている人が多いこともあるのでしょう。なぜEメカ付きを勧めているのかと言えば、出にくい音が少ないほどレッスンの効率が上がるからでしょう。何しろEメカなしだと「ハ長調」の練習にも差し支えてしまいますから。