社団法人日本アレルギー学会 理事長 秋山 一男 ガイドライン委員長 西間 三馨 今回の新型インフルエンザについては、国内外の報告を見ると喘息患者の割合が30%前後となっており、一般人口での喘息有症率を高く見積もっても 10~15%程度であるので、明らかに高率である。特に小児喘息は喘息重症度にかかわらずインフルエンザ重症化のハイリスク群に属し、急速に悪化すること があることがわが国の最近の調査により明らかになってきた。 いずれにしても、今回の新型インフルエンザは、従来の季節性インフルエンザと異なり、下気道の障害をより高頻度に生ずるおそれがあるので十分な注意が必 要と考えられる。小児喘息における新型インフルエンザの影響については、日本小児アレルギー学会のホームページを参照されたい。 http://www.iscb.net/JSPACI/ なお、これまでの本学会発刊のガイドラインは以下のとおりで