Inside Higher Edは、8月30日、" Toward a New Kind of 'Big Deal"(試訳:新たな「ビックディール」に向けて)と題する記事を掲載した。 本記事では、カリフォルニア大学主催の公開フォーラムで出された、OA(オープンアクセス)を見据えた、OA契約に関するさまざまな意見を紹介。 購読モデルからの転換がOAの進展に不可欠であり大学図書館の関心も高まっているが、出版時点でフルオープンの論文がまだ15%と少ない実情を指摘。OA契約は小規模機関では出版費の負担が難しいこと、Dealプロジェクトとの合意までに3年かかったという例も挙げ複雑で時間がかかること、一定の購読数を得られた場合にOA化するSubscribe to Openキャンペーンなどについても取り上げている。 またカリフォルニア大学とElsevier社との交渉の経緯や現状にも触れている。 [ニュ
De Gruyter社は、4月3日、チェコ共和国(チェコ)のCzechELibとread and publish契約に合意したと発表した。 CzechELibは、チェコの学術機関の学術情報の充実を目的とした、電子情報リソースの購入をサポートするプロジェクト。 read and publish契約により、CzechELib参加機関は、De Gruyter社のコレクションにアクセスでき、著者は同社のゴールドOA(オープンアクセス)ジャーナルおよびハイブリットジャーナルに追加料金なしで論文を出版できるようになる。 [ニュースソース] De Gruyter and CzechELib sign "read and publish" agreement for access and open access ― DE Gruyter 2019/04/03 (accessed 2019-04-04) [
ケンブリッジ大学出版局は、4月2日、ドイツ研究振興協会(Deutsche Forschungsgemeinschaft)の資金援助を受けた、ドイツ国内の大学、研究機関、学術図書館などのコンソーシアムを代表するバイエルン州立図書館(Bayerische Staatsbibliothek, BSB)とRead & Publish契約に合意したと発表した。契約期間は3年。 これにより、同コンソーシアムに所属する機関の研究者は、公的助成を受けた論文をケンブリッジ大学出版局のハイブリットジャーナルにOA(オープンアクセス)で出版でき、同出版局のジャーナルにアクセスできる。 ケンブリッジ大学出版局は、過去に、スウェーデンのBibsam Consortiumやオランダ大学協会と同様の契約を結んでいる。 [ニュースソース] Cambridge University Press reaches major
米国化学会(American Chemical Society 、ACS)とマックスプランク協会(Max-Planck-Gesellschaft 、MPG)は、3月29日、OA計画に関する契約を結んだと発表した。期間は4年。 これにより、マックスプランク協会の研究者は、論文を査読付きACSジャーナルにOAライセンスで出版でき、すべてのACSジャーナルおよびChemical & Engineering Newsにアクセスできる。 また、"Read & Publish"合意により、研究者は個別にOA費用を支払うことなく、Copyright Clearance center社と共同で導入したEコマース機能を通じて、ライセンス処理や出版費用を管理、サポートするという。 [ニュースソース] Transformative agreement with American Chemical Society
Emerald社は、オランダの学術コンソーシアムSURFとRead & Publish契約に合意したと発表した。契約期間は2年。 この契約にはEmerald Open Researchプラットフォームの出版物も含まれているので、国連のSDGs(持続可能な開発目標)をサポートする研究コレクションへのアクセスが可能。またSURFの関係機関は、追加料金なしでエメラルド社からOA論文を出版できるようになる。 [ニュースソース] Dutch institutions to benefit from increased open access publication ― Emerald Publishing 2019/03 (accessed 2019-03-12) [小欄関連記事] 2019年02月13日 Emerald Publishing、社会科学研究向けオープンリサーチプラットフォーム"Em
2019年3月1日、ハンガリーのコンソーシアムEISZ(Electronic Information Service National Programme)が、Wiley社とのオープンアクセス(OA)出版及び購読契約に関する契約の締結を発表しました。 契約は3年間で、13のEISZ加盟機関の研究者は、Wiley社の電子ジャーナルの閲覧と、Wiley社の電子ジャーナルでのOA出版が可能となる内容です。 Wiley社では該当する研究者を自動的に識別し、無料でOA出版する条件を通知するプラットフォームなどの新しい技術への投資を続けるとしています。またEISZの加盟機関では、アカウントを簡単に管理し、速やかに承認し、詳細なレポートを作成するオープンアクセスアカウントダッシュボードを利用できます。 Wiley and the Hungarian Electronic Information Serv
Wiley社は、3月4日、ハンガリーの国立コンソーシアムEISZ(Hungarian Electronic Information Service National Programme)とのRead & Publish契約に合意したと発表した。 3年の移行契約により、EISZの13所属機関の研究者らはWiley社のジャーナルへのアクセスおよび、オープンアクセス(OA)出版ができるようになる。また、アカウントやリクエスト認証などを管理するためのOAアカウントダッシュボートへのアクセスも提供されるという。 [ニュースソース] Wiley and the Hungarian Electronic Information Service National Programme Partner to Advance Scholarly Research and Publishing ― Wiley 2
スペインのCSIC (Spanish National Research Council) Library Networkは、英国化学会(Royal Society of Chemistry)とRead & Publish契約に合意したと発表した。このパイロット契約の期間は2年。 これにより、CSICの研究者は英国化学会のOA(オープンアクセス)ジャーナルへの投稿、アクセスが可能になる。 [ニュースソース] Spanish consortium launches groundbreaking Read & Publish agreement ― Royal Society of Chemistry (accessed 2019-03-07)
Science誌は、2月21日、"Deal reveals what scientists in Germany are paying for open access"(試訳: DEALプロジェクトが、ドイツの研究者が支払うOA費を白日のもとにさらす)と題する記事を公開した。 本記事は、DEALプロジェクトとWiley社が2019年1月に合意したPublish & Read契約を基に、ドイツの研究者が1論文当たりに支払うAPC(論文掲載料)が2,750ユーロであると紹介。 オランダの類似契約(1論文当たり1,600ユーロ)に比べ割高とする元図書館員のコメントや、DEALプロジェクトの当初目標が2018年の支払い水準を維持することであり、オランダより機関数が多いためやむをえないとする、DEALプロジェクト側の交渉人を務めた物理学者のコメントを紹介している。 その他に、ダブルディッピングを回避
ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)に拠点を置く、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理費用)の管理等に関わるイニシアティブESAC(Efficiency and Standards for Article Charges)が、電子ジャーナルのビッグディール購読費用と所属研究者のAPCを研究機関が一括して支払う、いわゆるOAオフセット(offsetting)モデルの共通理解に関する文書を公表しました。 この文書は2016年3月に行われた、欧州を中心とする各国の図書館員やコンソーシアム関係者を招いた2日間のワークショップの中で、参加者間の合意を得られた事項をまとめたものです。OAオフセットモデル導入の目的はなんであるか、どのような仕組みとするべきか、どのようなツールが必要か等がまとめられています。ESACはこの文書を、OAオフセットの動きへの参入を検討する研
2018年3月22日、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理加工料)の透明性が高く、効率的な管理体制の構築を目的とするドイツの団体INTACTが、Springer Nature社のオフセット契約モデルSpringer CompactによるOAの実現状況に関する調査結果をブログで公開しました。 オフセット契約とは電子ジャーナルのビッグディール費用とAPCを一括して機関が支払うモデルです。INTACTの調査では、オーストリアの大学図書館協会、ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)、オランダのVSNU、スウェーデンのBibsamコンソーシアム、そしてイギリスのJISCのデータを用い、2016~2017年のSpringer Compact対象雑誌について、OA論文の割合や、そのうちオフセット契約の結果OAになったものの割合等を調査しています。 調査の結果、対象期間中
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