学生1人当たりの年間平均貸出冊数が49.9冊にものぼるICU図書館で「誰も借りてくれない本フェア」というインパクトの強いユニークな企画展示が行われている。連日、ネットやテレビ、新聞、そしてラジオといったありとあらゆる媒体で取り上げられたこの企画展示の趣旨や、こういった企画がICU図書館で生まれる理由について、フェアの担当者である相徳さん(以下:相)と紀平さん(以下:紀)にお話をうかがった。 (※インタビューは再構成済み) ――今回の企画展示の趣旨とはなんでしょうか。 相:学生にもっとICU図書館を利用してもらおうと考えたのがそもそもの趣旨です。実はここ数年ICU図書館の貸出冊数と入館者数が減っています。その理由を調べてみたところ新入生が本を借りてきていないということが分かりました。ICU図書館では学内や学外からもアクセスできるオンライン・データベースの充実を行っていますので、実際に図書館へ