<あの『不夜城』から20年――。2016年の在日中国人の"棲み分け"事情と、「日本人には安全、中国人には危険」になった歌舞伎町の現状> (写真はイメージです) こんにちは。新宿案内人の李小牧です。先日、新宿歌舞伎町の我が湖南菜館にやってきたお客さんからこんな質問をいただいた。 「李さんは歌舞伎町の裏社会に詳しいんですよね? 中国マフィアって、上海とか北京とか出身地ごとに分かれて抗争しているんですよね。『不夜城』って小説で読みましたよ。ちなみに今はどこの中国マフィアが歌舞伎町を支配しているんですか? やっぱり上海幇? 歌舞伎町にいる中国人は全員上海人なんですか?」 小説『不夜城』(馳星周著)の出版は1996年。もう20年も前の話だけに若者だと知らない人も多いだろうが、映画化までされたベストセラーだ。歌舞伎町を舞台に上海幇(幇はグループの意)、北京幇など中華マフィアたちの争いを描いている。本