日産自動車は3月21日、同社が19%保有する日産ディーゼル工業の株式のうち13%を、スウェーデンVolvo(ボルボ)へ譲渡すると発表した。同日、契約書に調印。3月29日に株式の受け渡しを完了する。また残り6%の株式について、4年間ボルボが優先的に取得できるオプションを設定する。取得金額の総額はおよそ15億スウェーデン・クローナ(約227億円)。 これによりボルボは日産ディーゼルの筆頭株主となり、日立ディーゼルが日本と東南アジアに持つ販売代理店やサービス網を利用して販路を拡大する計画。また両社はエンジン、トランスミッションの製造分野での事業協力についても検討する。 ボルボは1999年に乗用車部門を米Ford Motorに売却して以来、トラック部門を事業の中心にしている。2000年にはフランスRenault(ルノー)と資本提携し、ルノーのトラック事業子会社を買収している。 日産ディーゼルでは、