9月1 長期投資が基本スタンスだが…… 「個人が投資を行ううえでの基本姿勢は何ですか?」という質問に対しては、マネー評論家やアドバイザーの大半が、「長期投資が基本です」と答えるのではないだろうか。これは筆者も同じだ。株式でも投資信託でも、個人投資家にとって「長期投資」が基本である。しかし、だからといって、必ずしも一度買ったら何が何でも持ち続ける、つまり「長期保有」をしなければならないということではない。 たとえば、投資信託などを買ったが、急にお金が必要になったとしよう。この場合、この投資信託を売らずに、他の方法、たとえば預貯金を解約したり、あるいは借金するなどして、お金を工面するべきだろうか。そんなことはない。借金は経済的に明らかに不利なのであって、たとえ短期間で売ることになったとしても、それは決して悪いことではない。ただし、売却・解約の仕方については、いくつか注意した方がよいポイントがあ