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ブックマーク / ameblo.jp/seikoito (1)

  • いとうせいこう

    の樹木にもよく見れば小さなクモやアリ、ヤドリギ、コケ、菌類が無数に宿っており、そこに蝶がかすめ飛び、鳥が休み、時には都会でもタヌキなどが木の実をべに訪れる。 つまり一の樹木はひとつの森なのだ。 ことに古い樹木ならなおさら、命の重なりは深い。 したがってひとつの樹木を伐ることは、ひとつの森を一挙に滅ぼすことだ。 十の樹木なら十の森、百なら百の森、千なら千の森を我々は潰してしまう。 (私たちは古くから森に神社を造り、樹木から仏像を彫り出し、暮らしの原点である里山を木々のもとにこしらえてきた。) ゆえに一部の人々の経済的利益のために森を破壊することは、文化の自滅である。 樹木にかわって強く願う どうか木々を救っていただきますよう、また私たち自身で救えますよう。 樹木が風に揺れるとき 無数の生き物が揺れているのだから 多くの森がうごめき、歌っているのだから -------------

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