要介護となった私の母の一番の楽しみは、食べること。母と家族のために作った料理とともに、介護中のエピソードをご紹介しよう。 数年前の秋、同居中の母が突然、脳梗塞で倒れた。医師に「2、3日の命です」と言われたが、にわかには信じられない。というのも前日まで何事もなく普通に過ごしていたからだ。 母は奇跡的に命を取りとめ、半身不随にもならずに済んだものの、言葉がうまく出せず、飲み下しにくくなる嚥下障害を起こしていた。 一般病棟に移って、一般病棟に移って最初の食事らしきものが、ジュースとおもゆ。スプーンを囗に運んで飲ませようとしても、むせてなかなか飲めない。気管に入ると誤嚥性肺炎を起こして命を落としかねないと言われ、食事の介助をする私は毎回ドキドキ。飲み下す練習は、1カ月ほど続いた。 上手に飲めるようになると、次はミキサーでドロドロにした流動食。2週間ほどで食べられるようになると、今度は刻み食。見事な
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