大阪のオカン。あの、何を話しても必要以上に大阪弁でボケたりつっこんだりして、すぐに「アメちゃんいる?」と聞く「大阪のオカン」。大阪出身者以外では普通手に入らない「大阪のオカン」を、私は「大阪出身者と結婚する」方法でゲットした。しかも私がゲットした「大阪のオカン」はさらに特殊でレアな「伝説のオカン」だった。 オカンは映画が好きだ。ジャンルは様々で、どちらかというと大作映画よりミニシアター系を好む。数年前の話。 (電話の音) 「はい」 「どーもー!大阪のオカンですぅ。あっ、Y君(私のこと)?」 「はい、そうです」 「あんなー、この前友達と映画観に行ったんよ。『サウスパーク』ゆーの。Y君観たぁ?」 「(絶句)...あ、観ましたけど...」 「アレ、面白いなぁ。せやけどなぁ、映画館で年寄りウチらだけやってん。そんでなぁ、私は面白かったんやけどなぁ、一緒に行った友達がなぁ、なんや固まってたんよぉ。な