飼育場から逃げ出したヒグマに襲われて従業員2人が死亡する事故が起きた秋田県鹿角市八幡平の「秋田八幡平クマ牧場」で、雌のヒグマ1頭が死んだことが26日、わかった。 これで同牧場内で飼育されているクマはヒグマ21頭、ツキノワグマ6頭の計27頭となった。 県生活衛生課によると、同牧場を経営する長崎貞之進氏(68)が25日午後5時頃、運動場内でクマが倒れ動かなくなっているのを見つけた。26日午前10時45分頃、獣医師の資格を持つ県職員がクマの状態を調べ、死んでいるのを確認した。 死んだクマは、雄とみられるヒグマ5頭と同じクマ舎で飼育されていた。体格が小さいことから、クマ同士の順位付けで「最も劣位」(県生活衛生課)とみられ、他のクマが満腹になった後でなければ給餌できなかったという。 20日に県が個体調査をした際、死んだクマは後頭部などに深い傷を負っていた上、やせて衰弱も激しかった。同課は「別の個体が