神奈川県平塚市の桜の名所、渋田川で、4月1日から予定されていた夜桜のライトアップが、照明用の電線が盗まれたため、中止されることになった。 川の両岸約400メートルに桜並木が続く祭り会場は、かつて雑草が生い茂り、不法投棄が絶えなかった。周辺住民らが20年来、周辺の6・7キロにわたって草を刈り、桜やアジサイなどを植樹してきた。2000年以降は毎年4月初めに「桜まつり」を開き、9年前からは5日間の夜間ライトアップも実施してきた。 しかし2月下旬、河川敷にある3カ所の倉庫から、草刈り機16台と、ライトアップ用のちょうちんなどをつなぐ電線計2400メートルがなくなっているのが発覚。平塚署が転売目的の盗難事件とみて調べているが、今年のライトアップは中止せざるを得なくなった。 祭り実行委員会の山木正さんは「がっかりを通り越して情けない。管理法などを見直し、来年は再開したい」と話す。 昼間の「桜ま