一対のLANスイッチを2本のケーブルで接続するなど,LANスイッチでループ構造を作ると,LANがダウンしてしまう(図1)。これは,イーサネットで通信相手を特定するための「ARP(Address Resolution Protocol)リクエスト」のパケットが無限増殖し,帯域を圧迫するからだ。それゆえに,「障害に備えて回線を二重化しておこう」など,安易な発想でLANにループ構造を作ってはいけない。 図1●LANスイッチでループ構造を作るとLANがダウンする 本来はブロードキャスト・ドメインに行き渡った時点で消滅するはずのARPパケットが,LAN上で無限増殖する。結果,帯域を圧迫し,負荷に耐えきれなくなったLANスイッチがダウンすることもある [画像のクリックで拡大表示] ブロードキャストの“嵐”が起きる ARPリクエストはLAN内にブロードキャスト(一斉配信)され,該当するMACアドレスを知
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