去年国内の主な株式市場では、中国経済の先行きに対する懸念を背景に、海外の投資家が7年ぶりに、株式を売った額が買った額を上回る「売り越し」に転じたことが分かりました。 これは、去年夏以降に中国経済の先行きに対する懸念が高まったことで、海外投資家の間でリスクを避けようと、保有する株式を売却する動きが強まったためです。 一方で、上場企業の間では市場に流通する株式を減らして株式の価値を高めようと、自社の株を買い戻す自社株買いの動きが活発となったため、企業が株式を買った額は売った額を2兆9600億円余り上回る、大幅な「買い越し」となりました。日経平均株価は、去年まで4年連続の上昇となりましたが、企業の自社株買いが株価を下支えした形です。
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