もう、ひと月以上前の話ですが、2015年JRA賞について。ご存知の通り、2015年の年度代表馬にはモーリスが輝きました。一方、性・年齢別のカテゴリーを見ると、そのモーリスが属する4歳以上牡馬の部門では、ラブリーデイが最優秀馬に選出されています。弊社週刊誌にも読者の方からの投書がありましたが、今回のこの結果に違和感を抱いたファンも少なくないようです。 それは、〝最も優秀だった4歳以上の牡馬がモーリスではなくラブリーデイ〟なのに、〝年度を代表する馬はラブリーデイではなくモーリス〟であるという点。ファンの方々が抱いた違和感はそこに尽きるでしょう。 ただ、代表馬=最優秀馬かというと、必ずしもそうではないこともある、というのが私の考え。勿論多くの場合、両者はイコールで結ばれるのでしょうが……。 まず、〝最優秀馬〟とは文字通り最も優秀な馬。これに異論を挟む余地はないでしょう。つまり、最も優秀な成績を残