果実はやや扁平な球形の袋果となり、同一の花軸についた数個から十数個の袋果が癒合して長さ 5 - 15 cm、所々にこぶが隆起した不整な長楕円形の集合果となる[8][12][10][32][24][22](上図1e, j)。未熟果は緑色であるが、秋(9 - 10月ころ)に果実は赤く熟し、裂開して赤い種皮に包まれた種子がこぼれ出し、珠柄に由来する白い糸で垂れ下がる[7][19][20][33][24](上図1j)。種子は腎形から心形、種皮外層は赤く、中層は肉質、内層は黒い[32]。主に鳥によって種子散布されるが、テンによる散布も報告されている[30][17]。染色体数は 2n = 38(2倍体)[22]。 分布・生育地[編集] 2. コブシの巨木(茨城県猿島郡五霞町) 日本の北海道、本州(東海地方を除く)、九州(一部のみ)、および韓国の済州島の温帯から暖帯上部に分布する[30][20]。丘陵帯