予備校大手の代々木ゼミナールが全国二〇箇所の校舎を閉鎖すると発表したのは今夏のことだ。 代ゼミは二〇校で来期以降の生徒募集をやめ、それで事実上の閉鎖になるのだが、全国に二七校あった予備校は、今後、主要都市のみでわずか七校に縮小されることになる。 予備校を運営する学校法人高宮学園も、ずいぶんと思い切ったことをするものだが、経営の悪化はいまに始まったことではなく、業界ではさして驚きもなかったようだ。 代々木ゼミナールは、駿台予備校、河合塾と並び、三大予備校と呼ばれていたが、代ゼミは生徒の激減が目立ち、ライバル校の幹部は、実質“二強”だったと述懐している。 難関大学志望者をターゲットにした駿台・河合に対し、代ゼミは、中堅私立大学志望者の大量獲得で生徒数を増やしてきたとのことだ。大学進学率の上昇に伴う学費収入で急成長を遂げ、ピーク時には八万人もの学生が代ゼミに学んだ。九〇年代には四〇〇人収容の大教
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