「宮元常一が撮った昭和の情景 上・下」 【上巻】昭和30-39年(1955-64)解説:田村善次郎 【下巻】昭和40-55年(1965-80)解説:松山 巌 毎日新聞社 各2940円(定価、税込) 『宮本常一が撮った昭和の情景 上巻・下巻』のご購入はこちらからどうぞ。 この写真集の著者であり撮影者である宮本常一(1907-1981)氏は、写真家ではありません。 日本中を歩き回り、各地の失われゆく伝統や風俗を記録した民俗学界の巨人です。 その足跡を赤ペンで追ったら、おそらく日本地図が真っ赤に塗りつぶされるだろうというすさまじい旅ぶり。 東京発の夜行で青森へ行き、東京までくだり、次週には佐賀県にいるとか、無茶苦茶な日程が25年間、延々続いています。 その旅の上で、資料となるものや気になったものを撮るため、宮本氏はカメラを常に携帯していました。 かつてはペンタックスの一眼レフを使っていたようです