やっと、『命ある限り(Jab Tak Hai Jaan = JTHJ)』を見ることができました。 この映画の噂を聞き始めたのは1年ちょっと前ですが、御年80歳近いヤシュ・チョープラー(映画公開時の表記は「ヤシュ・チョプラ」)が監督を?と危ぶんだものでした。お元気だとしても、手腕の衰えがあるのではないか、もちろん日本の新藤兼人監督のように90歳を過ぎてもみずみずしい作品を作っている監督はいるものの、若者のラブストーリーはちょっと無理なんじゃないかしらん、と危惧していたのでした。 ところが!! 何と甘やかな作品に仕上がっていることか。まるで、ラブストーリーのお手本帖のような、素晴らしい作品でした。途中、号泣してしまうシーンもあるかと思えば、クスッと笑えたり、ハラハラドキドキしたりと、まさに娯楽映画のツボを押しまくりの演出は円熟そのもの。最初から最後までうならされてしまいました。 しかしながら疑