読後感が最悪で、「泣けた、よかった」ではなく、「吐きそうになった、もう二度と読みたくない」、読者に人間の負の面をこれでもかと味わわせる陰惨・凄絶な小説を、「劇薬小説」と名付けてランク付けしている奇特なサイトがある。そちらで長らく一位をキープして来たこの『隣の家の少女』。誘惑に負けてアマゾンで購入。 …久々に強烈に印象に残る読書体験をした。大満足。泣けないかもしれないけど、吐けるかも。 ネタ元: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ついに「隣の家の少女」を超える劇薬を読む あらすじを少し。適宜中略。 1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。……隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日に