京都・大阪・兵庫・奈良の４府県の連続青酸死事件で、大阪など４府県警の合同捜査本部は６日、平成１７年に死亡した兵庫県南あわじ市の男性に対する殺人容疑と、２５年に死亡した堺市の男性に対する強盗殺人容疑で、筧（かけひ）千佐子被告（６８）＝殺人罪３件と強盗殺人未遂罪１件で起訴＝を追送検し、一連の捜査を終えたと発表した。 合同捜査本部は４件の起訴後、今回の２人を含め計４人を殺害した容疑で千佐子容疑者を追送検しているが、有力な物証がないことなどから、検察側はいずれも不起訴とする見通し。 追送検容疑は、１７年３月と２５年５月、兵庫県南あわじ市の男性＝当時（６８）＝と、堺市の男性＝同（６８）＝に青酸化合物とみられる薬物を服用させ、薬物中毒で２人を殺害するなどしたとしている。容疑を認めているという。 捜査関係者によると、２人は当時病死と判断され、司法解剖されなかった。 京都府向日市の夫、勇夫さん＝当時（７５