ここで注目すべきなのは、韓国コンテンツ・カルチャー産業は1990年代から毎年、持続的な成長を見せている点です。「韓流」といえばもう充分な飽和状態に至っているのではないかと考えられますが、実際に韓国コンテンツ・カルチャーは毎年、右肩上がりの成長を維持しているのです。 つい最近の発表資料をみてみると、放送、映画、音楽などを含む韓国コンテンツ・カルチャーの年間売上高は2014年に95兆ウォン(約9兆5000億円)から持続的な成長を果たしており、2018年には116兆ウォン(約11兆6000億円)まで伸びました。また、その中の輸出高は75億ドル(約8500億円)になります。 もしかすると、この数値がどれほどの規模なのかがしっくりこないかもしれません。たとえば日本と比較してみると、韓国の2016年度放送関連輸出額は20億2400万ドル(約2456億円、韓国コンテンツ振興院調べ)であり、393億500