東京都目黒区が9月から始めた区総合庁舎(同区上目黒)で結婚式を挙げるウエディング事業への申し込みが、ゼロであることが区への取材でわかった。庁舎内で披露宴ができないうえ、会場使用料に「お得感」が足りないことが要因となっているようだ。(昌林龍一) 総合庁舎ウエディング事業は、歳入増を検討する会議で若手職員が昨年6月に提案した。結婚式に庁舎を貸し出すサービスは23区初という。 南口エントランス(約60人収容)を式場に使い、区役所としては珍しいらせん階段と屋上庭園「目黒十五庭(とうごてい)」が写真撮影などで利用できる。区職員が立ち会う婚姻届提出もプログラムに取り入れることができる。 区民以外も利用でき、土、日曜の午前、午後各4時間の利用で会場使用料は7万円。式運営は民間3業者に委託している。 だが、庁内の飲食業者との契約に土、日曜・祝日が入ってないため、披露宴が開催できない。また、衣装の貸し出しサ