小惑星リュウグウへの2回目の着陸を検討している探査機「はやぶさ2」のプロジェクトチームに対して、日本惑星協会が一般からのメッセージの募集を始めた。リュウグウの表面は岩が多く、着陸には危険を伴う。チームは現在、実施するかどうかを慎重に検討している。同協会の井本昭事務長は「2回目の着陸に向けて『背中を押す(実施してほしい)』もしくは『思いとどまらせる(実施しないでほしい)』というメッセージを寄せてほしい。プロジェクトチームも関心を寄せている」と話す。 はやぶさ2は今年2月に1回目の着陸に成功し、リュウグウ表面の物質の採取にも成功したとみられる。4月には衝突装置を使って世界で初めて小惑星に人工的なクレーターを生成した。これまでの観測でクレーター周辺には、リュウグウの表面とは異なる、衝突によって掘り起こされた物質が積もっているとみられる。